XPages アプリケーションで Embedded Experience メールを実現する Added by ~Anita Bregeromanli on August 30, 2013 | Version 1
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XPages アプリケーションを Embedded Experience メールで利用する際の実現方法の解説です。
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ShowTable of Contents はじめに
IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition では OpenSocial Gadgets や Web ページを利用して、Embedded Experience メールを実現できます。
もちろん XPages で作られているアプリケーションを Embedded Experience メールで埋め込まれるアプリケーションとして利用することも可能です。
また、XPages ならでは柔軟な連携も可能になっています。本記事では XPages アプリケーションを利用した Embedded Experience メールの実現方法を解説します。
「Embedded Experience メールを試す」を理解していることを前提に解説します。
http://www-10.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/Embedded_Experience_%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E8%A9%A6%E3%81%99
XPages アプリケーションのウィジェット化
Embedded Experience メールで埋め込まれるアプリケーションは OpenSocial Gadgets または URL を元に Notes ウィジェット化する必要があり、
XPages の場合も同様になります。XPages アプリケーションを元に OpenSocial Gadgets を生成して利用することもできますが、
今回は、URL を利用して XPages アプリケーションを Notes ウィジェット化します。
OpenNTF.org に公開されているプロフィールアプリケーションを題材に、個人のプロフィール情報をメールで通知し、
その人のプロフィールを埋め込み画面で表示されるようにしてみます。
http://www.openntf.org/internal/home.nsf/project.xsp?action=openDocument&name=Profiles%20Applications%20for%20XPages%20in%20Japanese
ダウンロードしたアプリケーションを ProfilesJ.nsf というファイル名で IBM Domino の Data ディレクトリ直下に配置した場合、
http:// /ProfilesJ.nsf
という URL を元に Notes ウィジェットを生成します。
プロフィール文書を表示する際には、ProfilesJ.nsf の後ろにファイル名やパラメータを指定するので
埋め込み画面用の設定での URL は http:///ProfilesJ.nsf/* とします。
Notes ウィジェットの作成を完了させて、カタログへの登録およびウィジェットの承認をします。
メール送信機能の追加
プロフィールページにボタンを追加して、そのプロフィールページをメールで送信できるようにします。
profileForm カスタムコントロールを Domino Designer で開き、ボタンコントロールを配置します。
配置したボタンには「メールの送信」シンプルアクションを割り当てます。
基本タブでは送信者の情報などを適当に設定します。
肝となる埋め込み画面設定タブで、HTML URL を利用します。
この値には、参照している XPages の URL をそのまま利用したいので「値の計算...」を利用して
計算式には、現在のページの URL を取得する
を利用します。
以上で参照しているプロフィールページを埋め込み画面で表示する Embedded Experience メールが実現できます。
Mail Send ボタンを押して受信したメールを開くと、同じプロフィールのページが埋め込まれます。
IBM Notes のユーザーで XPages にアクセスする
Embedded Experience で XPages のアプリケーションを開いた際、
デフォルトでは Anonymous でアクセスをします。従って、Anonymous アクセスを許可していないページの場合は
ログイン画面が表示されたり、特定のユーザーにだけ許可されたアクションなどが実装されていても利用することができません。
従って IBM Notes のユーザーの権限で XPages にアクセスを実現するための SSO が重要になります。
これを実現するには、IBM Notes のアカウント機能を利用します。
具体的には、IBM Notes の設定にあるアカウントに SSO の為の設定を行います。
新規アカウントボタンをクリックして、下図のように設定をします。
アカウント名: 適当なアカウント名を入れます
サーバー: XPages アプリケーションの URL をしています。(IBM Domino の URL を指定すると、すべてのアプリケーションに対して SSO が有効になります)
Domino シングル・サインオンにチェックを入れて、サーバーを選択します
(OpenSocial コンポーネントの設定を再利用します)
認証タイプ: DOMINO-SSO
アカウントを保存し、IBM Notes を再起動後に設定が有効にあります。
作ほどの Profile にログイン情報を表示するようにして開くと、IBM Notes のユーザーで XPages にアクセスしていることを確認できます。
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